[日米特許取得]
水性完全無機親水防汚コーティング剤
AD-Tech COAT(アドテックコート)は水とシリカをベースにした完全無機素材で、それにより高い防汚性と環境性、耐久性を実現しました。有機物を含まない「炭素フリー」、「VOC(揮発性有機化合物)フリー」、完全不燃性(鉄道車両燃焼試験で実証済)の安全性に優れた日本発の防汚コーティング剤です。
AD-Tech COATの特徴
1.親水性の強力なセルフクリーニング効果
親水性のメリット
親水性とは・・・
一般的には水と基材の接触角が50度未満を親水性といい、10度以下を超親水性と言います。
親水性によって・・・
・雨やシャワーにより汚れが除去できる自浄効果が得られる
・表面に水滴が残らず、レンズ効果による輪ジミが防止できる
・油汚れが水で流せる
防汚のメカニズム
AD-Tech COATをコーティングすると皮膜表面には非常に細かな凹凸ができ、大気中の水分を吸着します。汚れはこの凹凸の凸の上に乗る状態で付きますが、凹部には大気中の水分を含んだ膜があります。そこへ水をかけると、皮膜中の水が加えた水により膨れあがり、凸部に乗っている汚れが流れ落ちます。また、水分を含んだ膜は帯電防止効果により埃等を寄せ付けにくくします。
2.驚異的な耐久力
強い結合力
水とシリカがベースである完全無機のAD-Tech COATは、紫外線によって劣化を起こす化合物を全く含まないため、下地の老化が伴わない限り皮膜は残ります。皮膜部分は共有結合により皮膜自体が硬化せず柔軟性に富み、洗浄などによる摩擦にも強く、鉄道車両の洗車機によるブラッシングにも皮膜は剥がれません。さらに、水分を保有することにより摩擦係数が下がり剥離に強くなります。
ナノレベルの被膜
AD-Tech COATの被膜はナノレベルである為、コーティング前後の風合いの変化はありません。意匠性は保ちつつ、防汚効果のみを付与できます。
3.揮発性物質ゼロで乾燥時間必要なし
時間
AD-Tech COATは一液性なので、準備不要ですぐに作業可能です。また、速乾性で、コーティング作業後の乾燥時間は必要なく、太陽光パネルなどの外の作業でも全く問題ありません。
臭い
揮発性物質がなく、無臭・無毒で、安心して作業ができます。
4.透過性の確保
微粒子であるシリカの光の屈折率(1.45~1.47)は、ガラスの光の屈折率(1.52)より低い為、光の透過率が落ちることはありません。
光沢をだしたい目的には不向きですが、反射しては困る場所(ソーラーパネルなど)には最適なコーティング剤です。
AD-Tech COAT 導入事例
さまざまなところで活躍しています
Q&A
よくある質問
- どんな汚れでも対応できますか︖
- コンクリートの内側からにじみ出るエフロレッセンスや、鉄骨から流れる錆、また、あまりにも過度な油汚れなどには⼗分な効果は発揮できません。通常、汚れの原因は排気ガスや、チリ・埃などであり、それら対しては、強い効果を発揮します。
- どんなものにもコーティングできますか︖
- 紙、布、生木など、水が浸み込むものにはコーティングできません。
- どんな場所でも効果がありますか︖
- 湿度40%以上の場所であれば、どこでも効果を発揮します。ただし、セルフクリーニング効果を発揮するのは、雨が当たる場所だけになります。
- 雨が当たらなくても効果はありますか︖
- 帯電防止により、チリ・埃・排気ガスなどの汚れが付着しにくいという効果はあります。また、汚れが付着しても、水拭きで取れやすい状態になっています。
- 塗膜の耐久性はどのくらいですか︖
- 対象基材や現場環境によって異なりますが弊社では下記の耐候性を確認しています。
【SUVテスト1000時間劣化なし (実際年数換算20年劣化なし)】
- 製品保証制度はありますか︖
- AD-Tech COATが原因で問題が起こった際は、PL保険に基づき保証致します。
- コーティング後のメンテナンスはどうすればよいですか︖
- 水だけでの洗浄、もしくは中性洗剤での洗浄をお願い致します。
- 光触媒との違いは何ですか︖
- 光触媒は、主に「酸化チタン」+「有機溶媒」でできており、親水性・帯電防止性に加え、紫外線に反応して汚れを分解・空気を浄化する機能があります。
AD-Tech COATは、「シリカ」+「水」でできており、親水性・帯電防止性があります。光を必要としないことに加え、溶媒が水ですので、取り扱いが安全・簡単です。また、有機物質もゼロですので、変⾊・劣化の⼼配もありません。
- 従来のガラスコーティングとの違いは何ですか︖
- AD-Tech COATには、有機物が⼊っておらず変⾊・劣化の⼼配がないことに加え、基材の膨張収縮に追従する柔軟さがあります。被膜は、光の反射を抑制するので、艶はでませんが、⾊の深みが出て基材本来の風合いを変えません。
- 完全無機のメリットは何ですか︖
- 有機汚れが付着しにくくなること、変⾊・劣化しないこと、取り扱いが簡単で安全なこと、環境に優しいことです。
防汚以外の効果に関する質問
- 抗菌機能はありますか︖
- ありません。
- 臭い対策にはなりますか︖
- 臭いの原因となる汚れが付着しづらくなりますので、間接的に効果はありますが、完全に臭いの発生を抑えるものではありません。
- カビ対策にはなりますか︖
- カビの栄養となる汚れが付着しづらくなりますので、間接的に効果はありますが、完全にカビの発生を抑えるものではありません。
- ガラス・鏡の曇り止めにはなりますか︖
- 水をかければ水の膜ができて曇り止めになります。ただし、この効果は、被膜表面に汚れの無い事が条件です。汚れたら水で洗浄するなどのメンテナンスを⾏ってください。
- 傷がつきにくくなりますか︖
- 被膜が非常に薄く、基材の強度を上げるものではないため、そのような効果はありません。
- ガラス・鏡のウロコ汚れは落ちますか︖
- AD-Tech COATの研磨剤は超微粒⼦で、基材を傷つけるものではありませんので、基材と結合してしまっている頑固なウロコ汚れは除去できません。専用の薬剤や高硬度の研磨パッドで除去が必要です。
AD-Tech COAT施工後は、ウロコ汚れがつきにくくなります。
施工・保管に関する質問
- 施工後の乾燥待ち時間は必要ですか︖
- 必要ありません。時間をおくと、コンパウンドが乾いて流しにくくなる為、施工後は、すぐに水をかけてコンパウンドを除去して下さい。オーバーコート剤を使用するときのみ、硬化時間が必要ですので、10分程度お待ち下さい。
- 特別な機材、スキルは必要ありますか︖
- 薄めのスポンジを使用しての手塗りでも問題はないですが、下地の汚れを除去しようとすると時間がかかります。ポリッシャーやオービタルサンダーなど、清掃機材の使用をお薦めします。スキルは必要ありません。しっかりと磨いて頂ければ結構です。
- ムラになることはありますか︖
- 50ナノの薄い被膜であり、ムラになることはありえません。ただし、オーバーコートを使用したときは、膜に厚みがでる分、ムラになる可能性がございます。
- 基材が変⾊・劣化することはありますか︖
- 有機物が含まれていない為、AD-Tech COATが原因で基材が変⾊・劣化することはありません。
- 天候の影響は受けますか︖
- 氷点下の時のみ作業不可です。晴天時や降雨時の作業は可能ですが、炎天下の作業は極度に乾燥が早くムラが出やすくなります。そのため、炎天下での作業は控え日陰で作業をして下さい。
- 密閉空間で作業しても⼤丈夫ですか︖
- 揮発性物質がゼロですので問題ありません。マスクの着用も換気も必要ありません。
- 他のコーティング剤との併用は可能ですか︖
- 下塗剤としては、AD-Tech COATの効果がなくなってしまいますので、併用する意味がありません。
上塗剤としては、AD-Tech COATの効果はありますが、下地によっては被膜形成が難しい為、事前にご相談下さい。
- 施工費用はいくらくらいですか︖
- 全体の作業量、足場の必要性、などによって変動します。事前にご相談下さい。
- 薬剤はどのように保管すればよいですか︖
- 蓋をしっかり閉め、直射日光を避けた冷暗所で保管して下さい。
- 薬剤の消費期限はありますか︖
- 保証期間は1年間です。上記保管方法をし開封後はできるだけ早めに使用して下さい。
その他の質問
- 親水性とは何ですか︖
- 基材と水の接触角度が50度以下を親水、90度以上を撥水と呼んでいます。親水は、水が基材になじみ、水の膜ができるのに対して、撥水は、基材が水を弾き、水の⽟ができます。AD-Tech COAT塗布後は、10度以下の超親水と呼ばれる状態になります。親水性を強くすることで、汚れと基材の密着⼒よりも、水と基材の密着⼒の方が強くなり、水によって汚れが洗浄できるセルフクリーニング効果が生まれます。また、撥水状態のような⼤きな水⽟ができにくいため、水垢やイオンデポジットの予防になります。
- 研磨剤はどのくらいの⼤きさですか︖
- 研磨剤の⼤きさは約2ミクロンのものを使用しております。研磨剤も、シリカやアルミナの微粒⼦であり無害です。また、基材に傷をつけるものではありません。
- 摩擦には強いですか︖
- 膜摺動摩耗試験にて、非常に強いことを確認しております。鉄道⾞両の洗⾞機によるブラッシングでも被膜は剥がれません。
- 日本製ですか︖
- はい。
- シリカとは何ですか︖
- SiO2です。ガラスの主成分であり、砂・岩・土の構成元素です。地球上で2番目に多い物質であり、⼤地を作っている成分とも⾔われています。化粧品・飲料水などにも含まれており、非常に安全で、無害な物質です。